Oculus Quest でVRChatはどこまで楽しめる?公式ガイドを和訳解説!~Goでもプレイできる!?~
一緒に和訳(我流意訳あり)を読んで性能を把握しておきましょう!
ゲーミングPCを必要としない両手が使えるスタンドアロンVRゴーグル、ということで一部のユーザーから大きく注目を集めていたOculus Quest。
VRChatに対応しているのか?と発表当初から話題になっていましたが公式からの発表はありませんでした。
そしてついに発売が間近となったOculus QuestにVRChat公式がガイドを発表しました!
Wedで公開されているため気になる方はこちらからどうぞ
今回はこの公開されているガイド(すべて英語)を日本語訳しながら読み進めていきましょう。
購入を検討している方などの参考になれば幸いです。
※筆者の翻訳は我流のため意訳を含む場合があります、誤った表現がある場合は修正しますのでご連絡ください。
最初は目次です。大まかに分けて
・QuestのVRChatの仕様
・Quest環境の動作確認方法(Oculus Goを使用した疑似Quest 環境)
・Quest環境で快適にプレイするための設定
の3つに分けて解説していくようです。
Quest関連の公式サイト、公式ディスコードが紹介されています。
このページで重要なのは右側、VRChat Goについてです。
要約すると
・Oculus GoでVRChatにアクセスできますが、Quest版リリースまでの環境確認用です。
・Quest版がリリースされた後は廃止する予定です。
Oculus GoでもVRChatができる!と思いきや一時的なものらしいですね、残念です…
~VRChatのQuestとPCユーザーのプラットフォーム区分けについて~
新しいQuestユーザーと既存のPCユーザーが共存するには新しいプラットフォームでコンテンツを作る必要があるとのことです。
さらにわかりやすくした図がこちら。
・これまでのようにPCユーザーのみがアクセスできるコンテンツ
・新しいQuestユーザーのみがアクセスできるコンテンツ
・両者が共存するコンテンツ
これからワールド、アバター作成などに挑戦する場合はCross-Platformの範囲に収まるように作ることでより多くのユーザーと会えるようです。
~どのようにQuestに対応させるのか~
それではどのようにQuest版に対応させるのか、という説明ですね。
ワールド、アバターに分かれて説明されていますが要約すると
「設定画面からAndroid対応のプラットフォームに切り替えてください」
スタンドアロンのQuestはモバイル端末相当の環境で動作するのでその環境に合わせる、ということです。
~Cross-Platformの意味って何?~
Questユーザー、PCユーザーの両方に対応したワールドはワールドにアイコンが追加されます。
・アバターはQuestユーザー、PCユーザーそれぞれのプラットフォームでロードされます。
・両方に対応させるにはそれぞれのプラットフォームで作らなければなりません。
・そのためアバター、ワールドはPCプラットフォームに変更した後に同じIDを使ってアップロードしましょう。
片方のプラットフォームのみで表示されるコンテンツ
・QuestのみのワールドはPCユーザーから確認することができません。
・PCユーザーのみのアバターはQuestユーザーからはデフォルトアバターで見えてしまいます。
Cross-PlatformであればInvite,Joinに対応しています
プラットフォームが異なるフレンドの場合
・QuestユーザーからPCユーザーのワールドにJoinすることはできません
既存のユーザーとQuestユーザーの間に発生する問題を説明しています。
特にQuestユーザーからはPCユーザーがデフォルトアバターに見えてしまうのは悲しいですね…
Cross-Platformのアバターを一体作っておくのがいいかもしれません。
Questユーザーでもゲームワールドをプレイできるのか?という検証です。
Cross-Platformのバトルディスクワールドで挙動は確認済みとのことです。
ただしワールドのライティングやオーディオ周りが異なる場合もあるようです。
そしてQuest環境におけるアバター、ワールドの制限です。
VRユーザーの利点だったカメラが使えなくなったり、音源ネタや揺れものを揺らすこともできなくなります。
凝ったアバターはかなり簡易化しないとQuestに対応させるのは難しそうです…
ワールドはアバターほど制限はありませんが個性を表現できるシェーダーが使えなかったりとこちらも手痛い制限がかかります。
~VRChat Questクリエーターへ~
冒頭でも説明したように一時的にQuest環境のVRChatをOculus Goでプレイすることが可能です。
手順としてはリンクからGoogleフォームへ移動し、オキュラスアカウントなどを入力して送信。
返信されたメール内のリンクからオキュラスストアへ移動し、ダウンロードするようです。
Oculus GoのコントローラーをVRChatに対応させた図がこちら。
ジャンプする、物をつかむことはできますが手の形を変えることはできないため表情は変えることができません。
PCとOculus GoのUSB接続することでログを採取することができるようです。
開発勢にとって重要な情報ですね。
~快適にプレイするための条件~
公式が推奨しているワールド、アバターのスペックです。
ワールドのスペックは
・一部屋10人程度
・5万ポリゴン以下
・サイズは20MB以下
・描画は50以下
・BGMなどの音源は3つ以下
アバターのスペックは
・一体あたり5000ポリゴン以下
・マテリアルは1つまで
・描画は3以下
・ボーンは最低限のHumanoidのみ
・ダイナミックボーンは使用不可
・容量は10MB以下
・音源使用不可
と、かなりの制限を勧めてきます。
Questの負荷を考えると仕方のないことかもしれません、一つの基準としましょう。
これらはQuest環境では使えないよ!というリスト。
演算に負荷のかかるライトやリアルタイムの影の描写、大きなサイズのワールド、パーティクルなどは使えません。
先ほどとは逆にこれらは使えるよ!というリスト。
ベイクした(オブジェクトに焼き付けた)ライティングや最低限のマテリアル、モバイル版のシェーダーは使えるとのこと。
これまでのまとめ、大事なことは2つです。
・VRChatのディスコードに加入しよう!質問はお気軽に!
・Cross-PlatformのコンテンツはQuest環境を先に作ろう!
VRChatコミュニティチームからのメッセージです。
「VRChat Questをお待ちください!」
「作って、共有して、遊ぼう!」
という言葉でおしまいです。
以上、公式ガイドの和訳でした。だいぶ意訳が混じってしまいましたがやはりCross-Platformのアバターを一体作っておくのが無難でしょうか。
Oculus Questを購入しない人には関係ないかな?と最初は思っていましたが今後の新規ユーザーさんと遊ぶためには必要になってきそうです。
なによりも急な外出などでPCから離れなければいけない、なんてときは重宝するかもしれませんね。
ケーブルレスで携帯性が向上した代わりにVRChat特有の自由度の高さはかなり制限される形となってしまいました…
シェーダー芸、パーティクル芸が気になる人はデスクトップモードでPCからログインするのもありかもしれませんね。
筆者はQuestを購入予定、ですがまずはGoで環境を確認しておきましょう!